wolfbrurn

プルトニーを抑えてスコットランド本島最北端の蒸留所という名称を勝ち取ったウルフバーン蒸留所。

ケイスネス州サーソーにて2013年に操業を開始したウルフバーン蒸留所ですが、ウルフバーンの名前はさらに古く、1821年から1852年は操業。1877年にはすでに廃墟として記録されていた蒸留所です。

今回新しく操業した蒸留所はその名前を受け継いでの創業となります。

仕込みに使われている水は旧蒸留所と同じくウルフバーン川。バーンとは川を意味しますが、この辺りはかつて野生のオオカミが多く存在していた地域になるそうです。

 

創業者はスコットランド生まれでイギリスの大学、海軍を経た後に南アフリカで事業家として活躍されていたアンドリュー・トンプソン氏です。

地元に帰ったとき、旧ウルフバーン蒸留所の跡地を見たときからウイスキー造りを決意。事業を売却してスコッチウイスキー業界に参入されました。

そしてグレンファークラスで生産マネージャーを務めていたシェーン・フレイザー氏やグレンリヴェットのイアン・カー氏を招き寄せての創業となります。

 

建設はフォーサイス社ということですが、閉鎖されたキャパドニック蒸留所からウォッシュバックが2基導入されています。これは仕込みに使われているのではなく、貯水タンクとして活用されているそうです。

ポットスチルはストレートの初留釜とバルジ型の再留釜になります。

 

樽としてはクォーターカスクを多く使用しているということなので、製品化のペースは速いと思われます。しかもアイラ島のシングルモルトを貯蔵していたホッグスヘッドを加工しているので、今度ピート感の強い商品がリリースされるかもしれません。

ちょうど写真に写っているボトルはクォーターカスクの3年熟成になります。ノンピート麦芽を使用していますが、アイラモルトが入っていたクォーターカスクというだけあって、ほのかにピートのニュアンスも感じとることができました。まだ若い蒸留所なのでこれからに期待したいです。

ウルフバーン蒸留所はクォーターカスクとファーストフィルのバーボンバレルが中心ということですが、オロロソのシェリー樽も使用されています。

 

また蒸留所の方針として「handcrafted,no automation」と掲げているだけあり、スコッチウイスキーの伝統と職人による可能な限りの手作業を中心とされているそうです。

比較的オープンな蒸留所らしいのでこれからの情報が愉しみですね。

 

ウルフバーン蒸留所

ポットスチル初留釜1基/再留釜1基
ウォッシュバックステンレス3基
ウルフバーン3年