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シングルモルト駒ヶ岳ネイチャー・オブ・信州【竜胆-リンドウ-】

2015年12月に本坊酒造から発売されたシングルモルトになります。

ネイチャー・オブ・信州というシリーズのファーストリリースということですので、今後信州の自然をモチーフにした商品展開が行われるということが期待されます。

アルコール度数52°のノンヴィンテージ。

生産本数は8,200本の限定発売です。

 

商品名やラベルに使用されている竜胆(リンドウ)。

青紫色の筒状の花を咲かせる長野県の県花になります。野草や園芸植物として栽培されることも多いですので実物を見かけたことのある方も多いと思います。

また、同じ漢字でも読み方の違う竜胆(リュウタン)という生薬としても有名です。これは竜胆の根っこから作られる苦味健胃薬の名前になりますが、「まるで竜の胆(キモ)のようだ」と評される強い苦味が由来となっています。

海外でも同じリンドウ科である近縁種のゲンチアナの根を利用したフランスのリキュール「スーズ」が存在しています。これは消化作用を促進する効果があると言われている薬用酒で、バーテンダーの方でしたらこちらの方がイメージしやすいかと思います。

今回リリースされたシングルモルト駒ヶ岳・竜胆ですが、さすがにリンドウの根が使用されているウイスキーとわけではないのであくまでもイメージの問題です。

信州の自然をモチーフにしたシングルモルトのシリーズ第一弾というところでしょうか。

 

原酒の構成は2012年に蒸留されたモルト原酒を主体として20年以上熟成させた古酒をヴァッティング。

本坊酒造が長野県に信州マルス蒸留所を設立したのが1985年になります。これ以前にも軽井沢や山梨でウイスキー生産を試みておりましたが現在は撤退しております。信州マルス蒸留所ですが、1992年には一時生産を休止。2011年にはウイスキーブームののっかる形で操業を再開しています。

中心となるモルト原酒は2012年に蒸留ということですので3年熟成のものが使用されています。そして20年以上熟成された古酒というのは1992年以前に信州マルス蒸留所で蒸留されていた原酒を使用しているということですね。今回はシングルモルトと表記がありますので、軽井沢や山梨の蒸留所の原酒が使用されているということはありません。

新旧ともに現在の信州マルス蒸留所で生産されたモルトがブレンドされた商品になりますね。

 

ラベルのデザインは植物細密画家・野村陽子女史。長野県出身の方で、伊那市には「かんてんぱぱミュージアム」という同女史の植物細密画の常設展示館があります。

マルス蒸留所のある宮田村から車ですぐの距離ですので、興味のある方は蒸留所見学のついでに立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。

日本一高いところにある蒸留所!?信州マルス蒸留所 | 流しのバーテンダー

シングルモルト駒ヶ岳Nature of Shinshu竜胆