シャンボール・ミュジニー村とフラジュ・エシェゾー村にはさまれた立地にあるヴージョ村は、ヴージュと呼ばれる小さな川がその名前の由来となっています。

この村の特徴はグラン・クリュであるクロ・ド・ヴージョの畑がブドウの栽培面積のほとんどを占めていることです。コート・ド・ニュイでも最大面積を誇るクロ・デ・ヴージョでは、クロと呼ばれる石垣に囲まれたブドウ畑の中にブルゴーニュのシュヴァリエ・ド・タストヴァン(利き酒騎士団)の本部を兼ねそなえるシャトー・ド・クロ・ド・ヴージョと呼ばれる城館、そしてシトー会の修道士たちに利用されていた歴史的な貯蔵庫が現存しています。

この伝統的なブドウ畑がヴージョ村の67haのブドウの栽培面積のうち50haを占めており、残りの17haのブドウ畑ではプルミエ・クリュと村名ワインが生産されています。

村名AOCヴージョとプルミエ・クリュは赤ワイン、白ワイン両方とも醸造可能ですが、グラン・クリュは赤ワインのみ。伝統的に白ワインが生産されているプルミエ・クリュのクロ・ブラン・ド・ヴージョは、クロ・ド・ヴージョの畑と隣接しており、シトー会の修道士たちによってミサ用のワインが造られてきました。

 

ヴージョのグラン・クリュ(特級畑)

・クロ・ド・ヴージョ

メオ カミュゼ クロ ド ヴージョ [2014] 750ml

シトー会の修道士によって建てられたシャトー・ド・クロ・ド・ヴージョと呼ばれる城館の存在が示しているように、クロ・ド・ヴージョのブドウ畑はシトー会の修道士たちによって育てあげられてきました。

シトー会の修道士たちはブドウの栽培だけでなく、ワインの醸造や熟成について研究を重ね、現代のワイン造りに至るまで多大な貢献をしています。現在のグラン・クリュであるクロ・ド・ヴージョの名声は、他のグラン・クリュのブドウ畑のように畑が持つテロワールによるものではなく、シトー会の修道士たちによる巧みなブレンド技術によって形成されてきました。

クロ・ド・ヴージョの畑は上段、中段、下段の三つの区画に分かれていて、斜面上部から造られるワインはもっとも素晴らしく、王族やカトリックの聖職者たちに献上されていました。中段の斜面から造られるワインもこれに匹敵するほどの品質を持ち、あまり水はけのよくない下段のブドウ畑は品質は他の二つに劣りますがそれなりの価格で取り引きされていました。この三つの区画から得られるワインをブレンドすることによってクロ・ド・ヴージョ全体の評価は高められていきます。

その後、シトー会の修道士たちによって名声の高められたクロ・ド・ヴージョは、当時まだ無名であったナポレオンによって没収されました。そこから19世紀後半に至るまで分割所有されることはなく、単独所有の畑として区画や評判も維持され続けていました。

標高は240~265m、ブドウ畑の北側にはミュジニー、南側にはグラン・エシェゾーの畑があります。傾斜3~4%のなだらかな斜面に広がるブドウ畑の上部は、バジョシアンの母岩の上に土壌は30cmから40cmと非常に浅く砂利の多い構成。もっとも優れていると言われる斜面中腹の畑は45cmとやや深く、石の多い茶色い石灰質土壌。粘土質も60%と豊富に含まれています。そして斜面下部の土壌は90cmとかなり深く、泥灰岩の上に粘土やシルトを豊富に含んだ茶色い土壌になります。

 

ヴージョのプルミエ・クリュ(一級畑)

・レ・プティ・ヴージョ

☑5.6432ha

(レ・プティ・ヴージョ3.4803haとクロ・ド・ラ・ペリエール2.1448haの2区画でクロ・ド・ラ・ペリエールはドメーヌ・ベルターニャのモノポール)

・ル・クロ・ブランまたはラ・ヴィーニュ・ブランシュ

☑3.0495ha

・レ・クラ

☑2.9865ha

 

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