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日本を代表するジャパニーズ・シングルモルト・ウイスキー。発売は1984年です。

高度経済成長期の1980年代初頭、二代目マスターブレンダー「佐治敬三」氏によって生み出されました。

当時、ウイスキーと言えばブレンデッドウイスキーであり、シングルモルトについての理解はほとんど得られていない状態でした。そのような状況の中、佐治敬三氏の「価値観が多様化する時代には、個性の強いシングルモルトが好まれる」という先見の明により開発が進められたのがシングルモルトウイスキーの山崎です。

他の国のウイスキーに見られない特徴的なラベルには、佐治敬三氏直筆の文字が刻まれています。山崎の「崎」という文字の中にはサントリーの前身である寿屋の「寿」という文字が隠されており、ジャパニーズシングルモルトの幕開けを祝福する想いが込められております。

 

シングルモルト山崎が生産される山崎蒸留所は、サントリーの創始者「鳥居信治郎」氏が千利休も茶室を開いたほどの良質な水の地である大阪と京都の県境「山崎」に1923年に設立されました。以来、「白札」「角瓶」「トリス」などと日本のウイスキー業界を牽引してきた蒸留所です。

サントリーのウイスキー造りにおいてもっとも特徴的なのが原酒の造り分けになります。

これはポットスチルの形状や木材とステンレスで製作されている発酵槽の違い、樽の材質、加熱の方法などを各種組み合わせることによって多彩なウイスキー原酒を生み出すことが可能となっています。

日本のウイスキー業界ではスコットランドのウイスキー業界とは異なり、各企業の間での原酒の供給や蒸留所の絶対数が非常に少ないため、一つの蒸留所で多彩な原酒の製造が不可欠になります。ブレンデッドウイスキー製造にあたって原酒の種類を確保することは非常に重要な要素になります。

このようにして、いち蒸留所で造られたモルトウイスキー原酒を複数組み合わせることによって熟成年数だけでなく、多彩な味わいのシングルモルトを生産できるようになりました。

 

特筆すべきはサントリー90周年に行われた1989年の山崎蒸留所の大改修でしょう。

白州蒸留所と合わせて、初留釜4基と再留釜4基の計8基が導入され、発酵槽は木材とステンレスの併用。また蒸留に関しても間接蒸留と直接蒸留を行うことができるようになり、さらなる多彩な個性を持つウイスキーを生産することができるようになりました。

創業当時の1924年には初留と再留が1基ずつ、1963年には8基になり、1968年には現在と同じ計12基のポットスチルが設置されるようになりました。

2005年にも蒸留釜の入れ替え作業が行われており、以前使用されていたポットスチルは山崎蒸留所内に展示されております。

 

このような経緯で開発された「シングルモルトウイスキー山崎」は、まさに日本のシングルモルトウイスキーの開祖と言える存在です。

 

山崎蒸留所

ポットスチル初留6基/再留6基
ウォッシュバックダグラスファー8基
ステンレス9基
ウェアハウスダンネージ式/ラック式

 

主な受賞歴(山崎)

大会製品
2003ISC山崎12年金賞
2009SWSC山崎18年最優秀金賞
SWSC山崎12年最優秀金賞
2010SWSC山崎18年最優秀金賞
ISC山崎12年金賞
SWSC金賞
ISC山崎1984年SCS受賞
SWSC最優秀金賞
2011SWSC山崎18年最優秀金賞
2012WWA山崎25年WSMW受賞
ISC山崎18年トロフィー受賞
SWSC最優秀金賞
2013ISC金賞
SWSC最優秀金賞
SWSC山崎12年最優秀金賞
2014ISC山崎18年金賞
2015SWSC山崎25年最優秀金賞
SWSC山崎18年BOW最優秀金賞
ISC山崎ミズナラ2014金賞

 

シングルモルト山崎ノン・ヴィンテージ

熟成年数表記なしの山崎。アルコール度数は43℃なります。

2012年5月29日発売。

山崎10年の生産終了につき、新しくノンヴィンテージがリリースされました。

新しい試みとしては「ワイン樽原酒」を使用しているところです。そのウイスキー構成の中にはもちろんジャパニーズウイスキーの特徴であるミズナラ原酒も含んでおり、「山崎」の個性を感じられる製品に仕上がっています。

トリスや角瓶などのハイボールブームによって誕生した新しいウイスキーファンのために製品化されたボトルになり、プレミアムウイスキーへの登竜門として位置づけられております。

 

山崎 10年

こちらはすでに生産終了した商品になります。

販売期間は1995年11月1日(ギフトパッケージは10月25日)から2013年3月末。

販売当初はグリーンのラベルに金文字、金の縁飾りが特徴的でしたが、リニューアルにつき2004年2月製造分からホワイトラベルの新パッケージになりました。ラベル表記は2001年にシングルモルトウイスキーと併記されるようになります。なお、ラベル改変による中味の変更はないとのことです。

山崎のブランドとして3番目の商品になります。

ホワイトオークを中心として構成されている山崎10年は、ノンヴィンテージが生産されるようになるまで入門編として親しまれていました。

 

山崎 12年

サントリーのフラグシップである「山崎」の一番最初の銘柄です。海外でも評価の高い代表的なジャパニーズウイスキーになります。

1984年、山崎蒸留所竣工60周年を記念して販売が開始されました。そこから30年経過した1989年の山崎蒸留所の大改修を経て、12年後の2003年には「山崎12年」がISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)にて金賞を受賞。日本のウイスキーとして初めて世界に認められる品質に達成しました。

構成はホワイトオーク樽、シェリー樽、ミズナラ樽になります。特にミズナラ樽熟成原酒はジャパニーズウイスキーとしての個性をもっとも強調する部分であり、独特な伽羅香、または白檀の香りと言われるオリエンタルな香りは山崎特有の香りです。

 

山崎 18年

シェリー樽を中心とした熟成年数18年以上の原酒をヴァッティング。後熟にはシェリー樽の古樽が使用されています。

近年の国際的なウイスキーコンペティションの評価を見てもわかるように、国内外で非常に人気の高い銘柄になります。

ファーストフィルのオロロソをたっぷりと味わえるので、シェリー好きなら一度は呑んでおきたい逸品です。

 

山崎 25年

1999年のサントリーの創業100周年を記念して発売されたボトルです。実際の販売時期は一足はやい1998年秋になります。

酒齢25年を越えるシェリー樽を中心に、ミズナラ樽やホワイトオーク樽の長期熟成樽を厳選し丁寧にヴァッティング。世界的に見てもハイプレミアムなシングルモルトウイスキーになります。

年間生産本数は1200本。

その希少性ゆえに一般販売はもちろん、オークションなどでもなかなか手に入りずらく価格が高騰しているしまっているのが現状です。

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