ウイスキーの勉強をするにあたって本の選択はとても重要な要素になります。
巷にはウイスキーに関連した書籍が溢れていますが、どれも似たりよったりの内容や価格に比例しない場合も多く、基本的なウイスキー造りについてやスコッチの製品などの解説書は手に入れることができるのですが、バーボンを始めとしてアイリッシュウイスキーやカナディアンウイスキーなどの書籍は見る影もありません。
いきなり洋書で勉強するのも困難を極めますので、今回は私が実際に読んで参考になった本の中から項目別におすすめの書籍をご紹介しようと思います。
ウイスキー入門者
・知識ゼロからのシングル・モルト&ウイスキー入門
その名の通りウイスキーへ入門してみたい方のための本になります。
漫画レモンハートの作者である古谷三敏氏によって書かれており、わかりやすく簡単に内容が網羅されています。
ウイスキーを呑み始めたばかりの方はこの一冊で十分に知識を得ることができるでしょう。
ウイスキー全般
・ウイスキーの教科書 改訂版
初心者から中級者まで楽しめる、わかりやすくウイスキーが解説された良書です。
世界のウイスキーについての製法から歴史まで基本的なことが詳しく書かれていますので、ウイスキーの勉強をするにはうってつけの一冊になります。
・ウイスキーの科学―知るほどに飲みたくなる「熟成」の神秘 (ブルーバックス)
ウイスキーの生産者によって書かれています。
基礎から始まり熟成による成分構成なども学ぶことができるので、科学的な側面からアプローチしたい方には非常に参考になる本です。
反面、科学的な解説も多いのでやや上級者向けかもしれません。
スコッチウイスキー
・改訂版 モルトウィスキー大全
日本でもっとも有名なウイスキーライター土屋守氏の書いたシングルモルトの手引きになります。
土屋守氏が実際に現地で訪れたスコットランドのシングルモルトの情報を基にウイスキーの蒸留所が網羅されており、この一冊で初めて見るシングルモルトがあれば詳しい情報を調べることのできる辞書的な使い方ができます。
モルトバーと言わず、ウイスキー愛好家であるならどなたでも冊は持っているウイスキーのバイブル的存在です。
・ブレンデッドウィスキー大全
こちらも同じく土屋守氏が書かれたスコットランドのブレンデッドウイスキーの本になります。
ブレンデッドウイスキーの銘柄の由来や生産者情報なども記述されており、合わせて持っておきたい一冊です。
・ウィスキー・ドリーム─アイラ島のシングルモルトに賭けた男たち
スコッチウイスキーの聖地アイラ島での蒸留家たちの物語。
ブリックラディ蒸留所の再生から現場での出来事などが記載されているアイラ好きにはたまらない内容となっています。
ジャパニーズウイスキー
・日本ウイスキー 世界一への道
世界のコンテストでも優秀な成績を収めているジャパニーズウイスキー。
日本が誇る二人の蒸留責任者によるサントリーのウイスキー造りについて蒸留技術から姿勢まで書かれている興味深い一冊になります。
・ウイスキーと私
日本のウイスキーの父と言われるニッカの創業者、竹鶴政孝氏によって書かれた自伝の復刻版になります。
どのようにして日本のウイスキーが誕生したのか、NHKのドラマにもなった半生と竹鶴政孝氏のウイスキー造りについてのこだわりがわかる日本人なら読んでおきたい一冊です。
バーボンウイスキー
・ザ・ベスト・バーボン―アメリカン・ウイスキーを楽しむためのカタログ&ブランド・ストーリーズ
有名なバーボンの銘柄やブランドヒストリー、特徴などが書かれた数すくない本になります。
1997年に発行され現在では再販はされていませんので、手に入れるのは困難かもしれません。
・バーボンの歴史
名前の通りバーボンの歴史についてアメリカの過去から現状がよくわかる一冊です。
従来日本で発行されていた本とは異なり、アメリカからの視点から理解を深めることができます。
バーボンの勉強をするというよりはスキャンダラスな内容も多いので上級者向けになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ウイスキーに関連した良書は上記した以外にもまだまだ沢山あります。
とりあえずの簡単な解説した書くことができませんでしたが、いずれ様々な本を読んで勉強されるとウイスキーの世界が広がってきますので、新しい本にもチャレンジしてみてください。
今回はアイリッシュやカナディアンについての良書が見つかり次第ご紹介させていただこうと思います。
最後までありがとうございました。