トマーティン蒸留所の歴史

1897年インヴァネスの事業家によって設立されたトマーティン蒸留所は運営を開始してわずか9年後の1906年に閉鎖してしまいます。その後1909年に生産を再開。

ブレンデッド・スコッチウイスキーのブームに乗ることで蒸留所の規模を拡大をしていきます。

1956年には2基であったポットスチルを4基へと増設。1958年には6基。61年には11基までポットスチルが導入されていきます。そして1974年にはもっとも劇的な拡張が行われ、12基増設することによって合計23基になりました。この頃の年間生産量は1,200万リットル。当時のスコットランド最大の蒸留所でした。

第二次世界大戦後のウイスキーブームによって巨大化することのできたトマーティン蒸留所ですが、80年代の不況により倒産してしまします。そこに顧客の一つであった日本の宝酒造と大倉商事によるベンチャー企業によって所有されることになり、生産を再開することになりました。この1986年に行われた買収によって日本企業が所有する初めてのスコッチウイスキーの蒸留所が誕生したわけです。

 

トマーティンについて

蒸留所は標高315mとスコッチウイスキーの蒸留所の中でも4番目に高い場所に位置しており、近隣にはカローデンの戦いのゆかりの地である別れの丘があります。

仕込み水はオルタ・ナ・フリスという小川です。この水が特徴的であるらしく、トマーティンのフレッシュでフルーティーな香りはこの水なくしては造れないのだそうです。

ウイスキーの製造に使用されるピートも近隣から産出したものが利用されています。ただし、通常のトマーティンに関してはあまり薫香をつけてはおりません。

ポットスチルのおもしろいところが状態確認用の小窓がついておらず、スチルの真ん中に取り付けられたヒモと繋がった木片をぶつけることで内部の状態を把握されています。

また専門のクーパーも存在しており、トマーティンに使用される樽の修理や加工が行われています。

伝統的なトマーティンの製法の中でもっとも変化があったのは2013年に発売されたトマーティン ク・ボカンです。このボトルによって初めてピーティーなウイスキーがリリースされることになりました。

 

トマーティン蒸留所

ポットスチル初留6基/再留6基
間接蒸留
麦芽フェノール値2ppm
ウォッシュバックステンレス12基
仕込み水オルタ・ナ・フリス
ウェアハウスダンネージ式/ラック式
トマーティン レガシー

アルコール度数43°

ノンエイジになります。

名前にもなっている「レガシー」とは、トマーティン蒸留所の創業当時から受け継がれてきた「遺産」という意味合いが含まれています。

トマーティンの特徴であるバーボン樽を中心にアメリカンオークの新樽で熟成された原酒をヴァッティング。トマーティンとしての個性を残しながら新しい試みにチャレンジしたウイスキーになります。

☑SWSC2016銀賞

 

トマーティン12年

アルコール度数43°

トマーティンの定番ボトルになります。

2016年4月にロゴを含めたボトルデザインすべてがリニューアルされており、容量も750mlから700mlに変更されました。

トマーティンの基本となるバーボン樽で熟成した後にアメリカンオークの新樽で後熟、最後にシェリー樽でフィニッシュして仕上げられています。

☑SWSC2016金賞

 

トマーティン18年
アルコール度数46°

バーボン樽にて16年以上熟成し、最後の2年間はオロロソシェリー樽にてフィニッシュが行われております。

オフィシャルのトマーティンとしては12年の上位にあたるボトルです。

☑SWSC2016ダブル金賞

 

 

ハイランド | 流しのバーテンダー

その他のトマーティンに関する記事

投稿が見つかりません。