元々のクライヌリッシュ蒸留所は1819年、スタッフォード伯爵(後のサザーランド公)に750ポンドという安値で建設されたものでした。領地の小作人たちが生産した余剰大麦の換金と密造対策のために設立された蒸留所です。

場所は北ハイランドのブローラと呼ばれる町に位置しています。

1931年の不況により一時閉鎖、その後1938年に蒸留所は再開されましたが、1941年5月から1945年11年まで第二次世界大戦によってまたしても閉鎖。

1960年代には近代化されることになりますが、1967年に道路を挟んだ向かい側に新しい蒸留所を建設されました。ポットスチルの形状も含めてまったく同じ設計で建てられたこの蒸留所が伝統的なウイスキーを生産することとなり、クライヌリッシュ蒸留所と呼ばれるようになります。

以前の蒸留所はブローラ蒸留所と呼ばれ、よりピートを効かせた異なるシングルモルトとして生産が開始されました。これはジョニーウォーカーのブレンド用原酒が不足したときの影響だと言われています。

1969年から1983年の14年という短い期間のみの生産でしたが、今日ではブローラという銘柄はカルト的な人気を誇っています。

 

原材料の大麦は昔と変わらず北ハイランドで精麦されており、仕込み水も昔と同じくクラインミルトン川からパイプで引かれたものが使用されています。

ポットスチルはバルジ型が6基。

基本的にはバーボン樽が中心ですが、シェリー樽での熟成も行われています。

 

昔からザ・グレンリヴェットと共に銘酒として人気の高かった銘柄ですが、そのほとんどはジョニーウォーカーのブレンド用として生産されています。もちろん現在ではシングルモルトとしても販売されており、そのクライヌリッシュのボトルにはサザーランド公の副紋章である「山猫」が記載されています。

なかなか入手の難しいブローラですが、機会があればクライヌリッシュと呑み比べしてみるとおもしろいと思います。

 

クライヌリッシュ蒸留所

ポットスチル初留3基/再留3基
間接蒸留
麦芽フェノール値ノンピート
ウォッシュバックダグラスファー8基
ステンレス2基
仕込み水クラインミルトン川
クライヌリッシュ14年

アルコール度数は46度と高く、北ハイランドの典型的な味わいと沿岸部の個性を兼ね備えたシングルモルトと言われています。

 

 

ハイランド | 流しのバーテンダー

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