沖縄にあるヘリオス酒造が生産していたウイスキーになります。
1961年創業のヘリオス酒造はラム酒の製造から始まり、その後ハブ酒や泡盛の製造を開始しています。現在では泡盛、スピリッツ、リキュール、ウイスキー、発泡酒、地ビールなどの蒸留免許を持つ特異な蒸留所として有名です。
1996年に誕生した沖縄初のクラフトビール「ゴーヤDRY」などは本州でも見かけることが多くなってきましたので、ヘリオス酒造という名前はご存じの方も多くなってきたことかと思います。
今回、偶然にも沖縄のバーにて発見したこちらのウイスキー【神谷】
アルコール度数は40°
熟成年数は12年になります。
1999年に台湾へ向けての販売されていました。
台湾では泡盛に米が使用されているために輸出が禁止となっており、ウイスキーを販売することによって販路を獲得するというのが当時の目的だったようです。
使用されている原酒は国内の蒸留所から購入したものが使われており、現在では生産は行われておりませんが、ウイスキー生産によって培われた技術は全国の酒造所で唯一銅製の蒸留機を使用していることやカナダ産のオーク樽にて三年熟成されている古酒「くら」などにも応用されています。
沖縄県の地ウイスキーが存在しているということは知っていたのですが、現在では入手することが困難なため、実物を確認することができて非常にラッキーでした。
現在流行している国産の地ウイスキーブームにのって新たなウイスキーの再開が待たれるばかりです。
※追記:ヘリオス酒造は2016年9月6日にローソンで発売された「暦15年」を機にウイスキー事業を再開されました。
ヘリオス酒造のピュアモルトウイスキー【暦】ローソン限定発売 | 流しのバーテンダー