クラフト・バーボンやオーガニック・バーボンと言ったマイクロ・ディスティラリーの隆盛により盛り上がりをみせるアメリカのウイスキー業界。

2017年現在も続々と新しいバーボンやアメリカン・ウイスキーが日本へも輸出されてきており、バーボンファンには嬉しいかぎりです。ケンタッキーやテネシーのような従来の枠を超えてニューヨーク、シカゴ、コロラドなど新しいクラフト蒸留所が誕生しています。

今回はそんなアメリカン・クラフトなウイスキーたちと共に依然として人気を保つ高品質バーボンを紹介していこうと思います。

バーボン・ウイスキー初心者という方は、まずはバーボンの入門編の記事から参考にしてみてください。

 

 

バーボン・ウイスキーについて

数あるアメリカン・ウイスキーの中の一つであるバーボン。

あまり多く語る必要はないと思いますが、簡単にアメリカの法律が定める定義について少しおさらいしてみましょう。

アメリカの法律でバーボンと呼ばれるには

アメリカ国内で生産されていること。

原材料の内、トウモロコシを51%以上使用

蒸留時のアルコール度数は80%以下であること

内側を焦がしたホワイトオークの新樽で熟成させること。(2年以上熟成させたものはストレート・バーボン・ウイスキーと名乗れる)

樽詰めの際のアルコール度数は62.5%以下、ボトリングは40%以上で行うこと。

以上です。

この基本的なルールを参照しながら最新のバーボン業界を俯瞰してみるといろいろと見えてくるものがあると思います。今まさにめまぐるしく変わるこの世界ではやはり基準となるルールを完全におさえておき、ここから独自の視点でテイスティングしていきましょう。

 

 

おすすめのバーボン&アメリカン・クラフト・ウイスキー

エンジェルズ・エンヴィ

ブラウンフォーマン社のマスターブレンダー、リンカーン・ヘンダーソンが息子と共に始めた蒸留所のバーボンです。今話題のクラフト・バーボンの一つとも呼べますが、2010年にベスト・スピリッツとして選ばれるなど、非常に人気が高い銘柄になります。

最大で6年間熟成された原酒をポートワイン樽で追熟。日本ではまだ流通量の少ないクラフトバーボンですが、その実力は折り紙つきです。

☑アルコール度数:43.3%

☑ルイビル・ディスティリング

 

ジェームス E.ペッパー 1776

アメリカ独立戦争時代の1776年から1953年まで生産されていたバーボンをジョージタウン・トレーディングカンパニーによって復活させられたブランドです。

構成はトウモロコシ62%、ライ麦38%の6年熟成のノンチルフィルター。三代目のジェームスEペッパーが残したレシピが再現されたレプリカ・バーボンですが、本場アメリカでも人気を集めています。

☑アルコール度数:46%

☑インディアナ州ローレンスバーグ蒸留所

 

コーヴァル シングルバレル

コーヴァルは禁酒法以来シカゴで初めて建設された蒸留所で、オーガニックの原材料のみを用いるクラフトバーボンとして有名です。

ミネソタ産のヘビーチャーされたアメリカンオークの新樽に、有機栽培のコーンとキビが配合された独特の構成。そこに他の蒸留所にはないハイブリッド・スチルによって蒸留されています。また創設者のロバート・バーネッカーは若手を中心にアメリカのクラフト・ウイスキーの普及活動などもしており、ウイスキーの評価だけでなく世界で注目されている作り手のひとりです。

☑アルコール度数:47%

☑イリノイ州コーヴァル蒸留所

 

スタッグJr.

加水調整もなく、ノンフィルターでボトリングされているプレミアム・バーボンです。

平均して8年から9年の熟成がされており、バーボンとしては長い熟成期間と年間二回しか生産されないというその希少性もあって手に入りずらい人気銘柄の一つ。

☑アルコール度数:65.85%(バッチにより変わります)

☑バッファロー・トレース蒸留所

 

エヴァン ウィリアムス 23年

23年という長期熟成の高品質バーボンの代表作です。

ケンタッキー州から湧き出すライムストーン・ウォーターを使い初めてトウモロコシを原料に蒸留したと言われるバーボンの生みの親の一人エヴァン・ウィリアムスの名を冠しています。

定番の割りに高額なバーボンですが、名前に恥じない上質な仕上がりです。

☑アルコール度数:53.5%

☑ヘブン・ヒル蒸留所

 

ブラントン ゴールド

熟成のピークを迎えた高品質バーボンとして有名なブラントンの中から、さらに厳選された最高品質のものだけを集めたのがブラントン・ゴールド。

職人のこだわりの証である手書きのラベルやケンタッキーダービーで有名な同州のイメージでもある出走馬のボトルトップはそのままに最高の品質だけが集められたブラントンです。

☑アルコール度数:51.5%

☑バッファロー・トレース蒸留所

 

ワイルドターキー レアブリード

ターキー好きなら必ず押さえておきたい銘柄ワイルドターキー・レアブリード。

スタンダードの8年ものだと50.5%(101プルーフ)のアルコール度数を誇るターキーですが、こちらは加水調整もされていないのでさらに高いアルコール度数になります。年数表記はありませんが原酒としては6年8年12年のブレンド。

近年のワイルド・ターキーは限定の新商品が続々と販売されていますが、定番のハイクラスをおさえておくとこも肝心です。

☑アルコール度数:54%(バッチにより変わります)

☑ワイルドターキー蒸留所

 

 

まとめ

スコッチやジャパニーズ・ウイスキーと比べると一足遅れていた感のあるバーボンですが、ここ最近の動向は目を離せないほどの高品質なものや新しい考え方によって生まれてきたものが多く、今現在ではまったく引けをとりません。

伝統がありながらも新しいものに挑戦していくさまは、まさにアメリカを体現しているようですね。このアメリカの勢いに押されないように我々バーボンファンも積極的に新しいものへチャレンジしていきましょう。

ウイスキーを学ぶ | 流しのバーテンダー

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