円熟したテキーラが醸し出す味わいはウイスキーやブランデーなどの蒸留酒に決して引けをとらず私たちを愉しませてくれます。

アメリカのセレブたちを中心としたプレミアムテキーラのブームによって、テキーラは一気飲みをするような強いお酒というイメージではなく、ゆっくりと味わいながら愉しめるお酒だという認識が日本にも広がってきたのではないでしょうか?

今回はそのようなプレミアムテキーラの中でも芳醇な香りや熟成された味わいが魅力のアネホ・テキーラについて紹介していこうと思います。

 

 

テキーラのアネホとは?

まず、テキーラが焼酎やウイスキーと異なるところとして原材料にブルー・アガベというメキシコ原産の植物を利用しているという点がありますが、これ以外にもっとも簡単にテキーラを理解しやすいこととして熟成によって表記が違うというところが挙げられます。

テキーラと呼ばれるための規格についての詳しい解説は省きますが、今回のテーマであるアネホ・テキーラのように、テキーラはブランコやレポサドなどと熟成期間によって表記が異なります。

ブランコは0~60日以内の熟成。

レポサドは60日以上1年未満。

そしてアネホは1年以上3年未満熟成されていなければならないというルールがあります。アネホは現地の発音により近いアニェホと日本語で記載されることもありますが同じものです。

このように長期に渡ってオーク樽で熟成されたテキーラは、無色透明のブランコから琥珀色をしたレポサド。そしてゴールドのニュアンスをもった赤褐色のアネホへと変化していきます。アネホはそのテキーラ熟成の変遷のとおり「熟成された」という意味を持っています。

今回はアネホ・テキーラについての解説ということですが、アネホを越える上級品エクストラ・アネホも合わせて紹介していこうと思います。

簡単な違いとしては、アネホは1年から3年未満オーク樽によって熟成ということですが、エクストラ・アネホの場合は「600リットル以下のオーク樽で最低3年以上熟成」というテキーラの中でもっとも最上級の規格になります。

 

 

アネホの飲み方

テキーラの飲み方と言えば塩とライム、あるいはサングリータなどと一緒に味わうメキシコの伝統的な飲み方を想像される方が多いかと思いますが、熟成され香りや風味が格段に豊満となったアネホ・テキーラ。さらには原材料であるブルー・アガベを100%使用しているプレミアム・テキーラになると、まず始めはテイスティンググラスなどでゆっくりとストレートで愉しんでもらうのが一番だと思います。

プレミアム・テキーラのテイスティング方法については別記事のプレミアム・テキーラの飲み方~テイスティング方法について~で詳しく解説していますが、今回はアネホ・テキーラの飲み方ということなので、単純に飲み方の話です。

ワイングラスやウイスキーのテイスティンググラスのような大振りで香りを閉じ込めることができるグラスにアネホ・テキーラを注ぎ、まずは色合いから、そして香りや味わいを堪能していきます。強いアルコールに慣れていない方は氷を入れてロックグラスなどで愉しみましょう。

重要なのは塩やライムと一緒に流し込むといった飲み方ではなく、ウイスキーやワインを味わうときのような感覚です。

じっくりとストレートやロックでアネホ・テキーラを味わったら、ワインに対するバケットのようにライムや塩で口内をリセットしたり、テキーラベースのカクテルにしてメキシコ料理と合わせたりといった好みで自由な飲み方に挑戦してみましょう。

たいそうにアネホ・テキーラの飲み方という題をつけましたが、はっきりとこうしなければならないという決まった飲み方というものはありませんし、カクテルやハイボールにしても楽しめます。

ただ、一気飲みや罰ゲームに利用するといった飲み方では熟成されたアネホのプレミアム・テキーラを選ぶ理由もないですからできるだけ控えておきましょう。

 

 

おすすめのアネホ・テキーラ最新版

ドン・フリオ 1942

プレミアムテキーラ界を牽引するドン・フリオの創業60周年記念として発売された、まさにスーパープレミアムテキーラ。映画ソーシャル・ネットワークでの登場などアメリカのIT業界やセレブの間でもてはやされ、その味わいは高額な価格に対して決して引けを取りません。

自社農園から厳選されたブルー・アガベを使用し、バーボン樽で2年から2年半熟成。ゆったりとした大き目のワイングラスでじっくりと味わいたい逸品。

☑アルコール度数:38%

☑産地:ロスアルトス地方

 

グラン・パトロン バーディオス

日本ではまだ正規輸入されていないウルトラ・プレミアムテキーラ。

アメリカン・オークとフレンチ・オークを組み合わせたユニークな樽によって最低12ヶ月熟成。その後もう一度蒸留された原酒はヴィンテージ・ボルドーワインの樽によって2ヶ月ほど追熟されています。セレブに向けたプレミアムテキーラの代名詞パトロンの名に恥じぬ高級感あふれる木箱やボトル、そして品質を兼ねそなえています。

☑アルコール度数:40%

☑産地:ロスアルトス地方

 

パトロン アネホ

三回蒸留された原酒をアメリカンオークとフレンチオーク樽によって最低12ヵ月以上熟成。ワインのように様々な原酒をブレンドすることによってセレブたちに愛される高品質を維持しています。

ラスベガスのビューティーサロンから始まったパトロンの中でもアネホは、日本で一番人気を誇っています。

☑アルコール度数:40%

☑産地:ロスアルトス地方

 

【サウザ】オルニートス ブラックバレル

テキーラの名門サウザ社が造る数量限定のプレミアムテキーラ。

特徴的なのがテキーラとして初めて計18ヶ月の3回熟成を行ているというところです。まず始めの12ヶ月の熟成によってアネホ・テキーラとして完成させ、2回目の熟成はバーボンのように内側をチャーしたアメリカンオークの樽で寝かされます。そして最後の2ヶ月はさらにトーストされた樽で熟成されており、ウイスキーのような樽香の強調された味わいが特徴です。アメリカの各種コンペティションのテキーラ部門で数々の賞を受賞した実力のあるクラフトテキーラです。。

☑アルコール度数:40%

☑産地:バジェス地方

 

アハトロ エクストラ・アネホ

個性のある手拭きで造られた手づくりのボトルと100年以上続く伝統的な製法を守っていることで知られるアハトロです。

数量限定のエクストラ・アネホの人気は高く、10年以上栽培された良質なアガベを使い三年以上熟成された最上級アハトロになります。

☑アルコール度数:40%

☑産地:ロスアルトス地方

 

雫 (しずく) アネホ

テキーラ業界では珍しく日本語名が使われているとおり、初の日本人プロデュース・テキーラになります。

名前の由来は、最後のひと「雫」までストレートで堪能してほしい、ということ想いからきているそうです。アネホは数種類のオーク樽がブレンドされており、もちろんメキシコで生産されたアガベ100%のプレミアムテキーラ。

10年の歳月を掛けて造られた日本人の味覚に合わせたテキーラです。

☑アルコール度数:38%

 

エラドゥーラ・アネホ

テキーラ・エクスプレスで訪れることのできる伝統ある観光蒸留所としても有名なエラドゥーラ。

このエラドゥーラのアネホは自社農園でおよそ10年かけて栽培されたブルーアガベを蒸留所内に住みつく天然の酵母によって発酵。アメリカンホワイトオークの新樽で2年間熟成されています。洋梨やシナモンのような香りとアネホの規定より長い熟成によって得られるバニラやコーヒーの味わいが特徴です。

☑アルコール度数:40%

☑産地:バジェス地方

 

ラ・ティリカ アネホ

特徴的なドクロのボトルにはハリスコ州の文化をイメージしたデザインが施されており、テキーラ好きな方へのプレゼントにも最適です。

ラ・ティリカのアネホは6年から10年かけて栽培されたブルー・アガベを2回蒸留し、アメリカンオーク樽で28ヶ月の熟成。最近、人気が高まってきています。

☑アルコール度数:40%

☑産地:ハリスコ州ソナ・セントロ地方ファナカトラン地区

 

エル・テソロ パラディソ

宝石の意味を持つテキーラとして有名なエル・テソロ。その上級品パラディソはアネホとなっていますが、実質エキストラ・アネホと呼べる5年熟成がなされています。

バーボン樽で2年、コニャック樽で2年、そしてフレンチオークの新樽で1年という順で長期間熟成されており、エクストラ・アネホと名乗ることができないのは一つの樽で最低3年間熟成させるという基準を満たしていないからです。

☑アルコール度数:40%

☑産地:ロスアルトス地方

 

1800 アネホ

テキーラの中でももっとも古く、さらにトップブランドの一つであるホセ・クエルボ社が送り出すプレミアムテキーラが1800アネホです。1800年辺りに初めてテキーラをオーク樽で熟成されたことがこの名前の由来となっています。

非常に飲み易くスムースな口当たりでバジェスとロスアルトスの両方ブルー・アガベが使用されています。

ちなみに1800の読み方はミル・オチョ・シエントスです。

☑アルコール度数:40%

☑産地:バジェス地方

 

ポルフィディオ アネホ

瓶の中に入った緑色のサボテンが印象的なポルフェディオ・アネホ。

CRTに加盟していないため正式にはテキーラとして認められていませんが、10年以上栽培されたブルー・アガベを使い三回蒸留。新樽で5年以上寝かせられたテキーラとしてはエクストラ・アネホに位置しています。

ロバート・デ・ニーロが愛飲していることでも有名です。

☑アルコール度数:39%

☑産地:ハリスコ州ラス・フンタス地区

 

 

まとめ

定番のアネホ・テキーラから限定品や比較的珍しいものの中から人気の高い銘柄をセレクトしてみました。

飲めば飲むほど魅力が出てくるプレミアム・テキーラの世界。今回はアネホについてでしたが、ブランコ、レポサドなどと同じテキーラの銘柄でも熟成によって商品も異なるのでそれらを比較していっても楽しい飲み方ができそうですね。

まずはアネホからテキーラの魅力を再発見していってください。

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