ラム酒を使用したカクテルのベースとして人気の高いホワイトラムですが、世界各国造られていることもあり、様々な製法や味わいがあります。

飲み比べてみるとたしかにはっきりとした違いがあり、カクテルの材料として利用するだけではもったいないくらいです。

ラム酒は世界各地で生産されているだけあって、シングルモルトウイスキーのように単式蒸留器を使用したものやグレーンウイスキーやウォッカのように連続式蒸留機が使われるものがあります。これらの違いに加え、原材料であるサトウキビの処理方法などによっても味わい異なってきます。

今回はホワイトラムの話ということで簡単にホワイトラムについての解説とおすすめのボトルの紹介をしていきたいと思います。

 

 

ホワイトラムとは?

サトウキビを材料として造られるラム酒ですが、ホワイトラムというのはその名前の通り、ラム酒を分類する際に使われる色による識別の方法の一つです。

蒸留されたサトウキビからできたアルコールは、主に加水されステンレスのタンクで酒質を安定させることによってラム酒となりますが、この後にウイスキーやテキーラのように樽での熟成も行われています。この熟成による味わいや色の変化によってホワイトラムやゴールドラムなどといった色の異なるラム酒が誕生します。

端的に言うと、樽による熟成が行われていない無色透明のラム酒のことをホワイトラム

バーボン樽や大樽で二ヶ月から三年未満熟成されたものをゴールドラム

さらに三年以上熟成されたものをダークラムと呼びます。

ホワイトラムは樽による熟成を経ていない分、原材料の処理方法による違いやどういった蒸留器を使うかによって味わいに影響がでやすいラムだと言えるわけです。

 

 

ホワイトラムの種類

次にホワイトラムを飲み比べてみるときのポイントですが、ご存じのように三角貿易によって生産国も広まっていったという経緯がありますので、その生産国の技術がどの国によってもたらされたものなのかということが、ラム酒を判別する一つの指標となっています。

イギリス系のラム酒の場合、やはりスコッチウイスキーの技術を踏襲していますので、単式蒸留器と連続式蒸留機を駆使した原酒をブレンドして生産されています。

対してフランス系の場合、製糖された際に発生する糖蜜を原料とするわけではなく、ワインのようにサトウキビを絞ることによって得られるジュースを使用したり、ブレンデーと同じように熟成年数の異なるラム酒がブレンドされて製品化されたりもします。

そしてもう一つのスペイン系ですと、ソレラシステムのようなシェリー酒で使用されるシステムが使われていたり、キューバラムとして有名な酒質の軽く飲み易いライトラムの技法が使用されているわけです。

これらを判断基準としてラム酒を選んでいくことによって自ずと、ホワイトラムの違いをある程度理解していくことができると思います。

 

 

おすすめのホワイトラム

バカルディ スペリオール

世界でもっとも知名度の高いラムと言えばやはりバカルディが挙げられます。

スペインからキューバへ移住してきた創業者のドン・ファクンド・バカルディ氏によって非常に飲み易く洗練されたライトなラム酒が生み出されました。その後キューバ革命によって国外へ亡命することになるのですが、現代のバーシーンでも欠かすことのできない、カクテルのベースとしても愛される代表的なラム酒です。

☑アルコール度数:40%

☑原産国:プエルトリコ

☑スペイン系

 

ポルフィディオ ラム

ガラス細工の入ったサボテンボトルでお馴染みのポルフェディオ。サボテンボトルと言えばテキーラですが、ヤシの木の細工が入ったラム酒も販売されています。

加水されないサトウキビの一番搾りから造られる高品質のラムは、ボトルのユニークさもあり日本でも非常に人気の高いラム酒の一つです。

真っ赤なヤシの木の細工のボトルは4回蒸留でアルコール度数は70%。

☑アルコール度数:45%

☑原産国:メキシコ

 

ナインリーヴズ クリア

海外のラムコンテストなどでも様々な賞を受賞しているジャパニーズラムの代表的銘柄です。

原材料には沖縄産のサトウキビジュースを煮詰めたシロップを使用し、滋賀県大津市にある蒸留所にてシングルモルトウイスキーのように単式蒸留器を使い製造されています。国内の蒸留酒としてはアルコール度数も高く、味わいも本格派です。

☑アルコール度数:50%

☑原産国:日本(滋賀県)

 

ペール・ラバ ブラン

フランス系のラムを代表する銘柄であるペールラバ。

ペールラバとは実在した神父の名前で、初めてラム酒造りにコニャックの製法を持ち込んだことでも有名です。搾りたてのサトウキビジュースを使用して天然の酵母によって発酵させるなど、随所に昔ながらの伝統的製法が見え隠れしています。

☑アルコール度数:59%

☑原産国:フランス(海外県マルティニーク)

☑フランス系

 

ビエール ブラン

ペールラバと同じくフランス系で人気の高いホワイトラムとして名前が挙がるものと言えばビエール・ブランでしょう。

このビエール・ブランは数あるアグリコールラムの中でも特にサトウキビの個性が強く出ていると言われ、飲む者を選びます。しかし、フランス系のホワイトラムの中でも高い人気を誇り、ラム好きの中では知らない者がいないほどです。

☑アルコール度数:59%

☑原産国:フランス(海外県グアドループ)

☑フランス系

 

シャマレル プレミアム・クラシック
アフリカはマダガスカル島の東にあるモーリシャス島のラム酒。

モーリシャスはイギリスから独立したということもあり、このプレミアム・クラシックは連続式蒸留機で蒸留されていますが、原材料は搾りたてのサトウキビジュースを使用したアグリコール製法。サトウキビの風味を生かしたスパイシーさが特徴です。

☑アルコール度数:42%

☑原産国:モーリシャス

☑イギリス系

 

 

まとめ

今回説明したホワイトラムは直接飲むだけでなく、普段飲まれているカクテルのベースとしても利用してみると、いっそうラム酒の世界が広がっていくと思います。

他にもフルーツやスパイスを漬け込んでみたり、同じ銘柄で熟成や製法の違いを愉しんでみたりと経験値を積んでみてください。熟成された芳醇なラムもいいですが、たまにはこういった素材の味が感じられるラム酒もいいものです。

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