スペインと言われて思い浮かべるものと言えば、サグラダファミリアやパエリアやタパスのようなスペイン料理。飲み物の世界でもシェリー酒やスペインワインなどは想像に難くないですが、ラム酒を連想させるにはあまり適した単語ではありません。

しかし、キューバ、ドミニカ、プエルトリコのようなカリブ海の国々と言われればラム酒というイメージが浮かび上がってくると思います。このような世界の国々の中でも植民地時代や独立などを経て、スペインにその製法や飲料文化のルーツを持つ国のラム酒を総称してスペイン系ラム酒と言います。

 

 

スペイン系ラム酒の特徴

スペイン系のラム酒は大きくわけて二つに分類することができ、シェリー酒のように段々に積まれた樽の原酒を移し変えていくことによって品質を安定させるソレラシステムを使うところと、スペインの旧植民地であるキューバが生み出したライトラムの製法を踏襲したものがあります。

ソレラシステムを使用しているものはもちろん熟成もされていますし、芳醇で甘味を感じるものが多くあります。対してキューバ系の技術を応用しているところは、熟成如何に関わらず、口当たりも優しく飲み易いのが特徴です。

 

 

スペイン系ラム酒の見分け方

日本でもっとも浸透しているラム酒のスペルと言えば「RUM」です。これは英語表記のラムのことであり、当然スペイン語圏では違う単語が使用されています。

それではスペイン語の表記はというと「RON」(ロン)と呼ばれ、あの有名なロン・サカパなどは単純に翻訳すると「サカパ市のラム酒」という意味になります。

他にもフランス系ラムの場合は「RHUM」と言います。

すべてのラム酒がこの表記の違いで分別できるわけではありませんが、一つの指標として覚えておくと、これから新しいラム酒を味わう際に役立つと思います。本来であればその国の歴史や風土まで調べるのが一番ですが、なかなか時間もかかるうえ情報も少ないので始めのうちはこれだけでも覚えておきましょう。

 

 

おすすめのスペイン系ラム

バカルディ・エイト

スペイン系のラムの代表格と言えばバカルディ。スムースで洗練された飲み口のライトラムを生産していることでも有名です。

創始者のドン・ファクンド・バカルディによって生み出されたバカルディ・エイトは伝統的製法を駆使した8年もの。通常のバカルディはプエルトリコで生産されていますが、こちらはバハマ産。

☑アルコール度数:40%

☑原産国:バハマ

 

ロン・サカパ・センテナリオ23

サカパ市の創立100周年を記念して名付けられたグアテマラのラム酒ロン・サカパ。

濃縮された一番搾りのサトウキビジュースや雲の上のセラーと呼ばれる海抜2,300メートルの高地でバーボン樽やオロロソ、ペドロヒメネスなどのシェリー樽を使い独自のソレラシステムで熟成されていることでも有名です。

ロン・サカパXOはさらにコニャック樽による熟成を経た上級品。

☑アルコール度数:40%

☑原産国:グアテマラ

 

ディプロマティコ・レゼルヴァ・イクスクルーシヴァ

外交官という意味を持つベネズエラを代表するラム酒ディプロマティコ。

原材料にはサトウキビジュースや糖蜜を用い、連続式蒸留機や単式蒸留器を使い分けることによってライトラムやヘビーラムなどの様々な原酒が造りわけられています。

12年もののレゼルヴァ・イクスクルーシヴァはホワイトオークの樽によって熟成。

☑アルコール度数:40%

☑原産国:ベネズエラ

 

ロン・マツサレム・グランレセルバ23

現在のマツサレムはドミニカ共和国で生産されていますが、その創業はキューバ革命以前のキューバに遡ります。製法は搾りたてのサトウキビのジュースを用いるアグリコール製法で、シェリーやバーボン、コニャック樽によるソレラシステムによって熟成されています。

マツサレム・グランレゼルバ23はインターナショナル・スピリッツ・アワードでグランド・ゴールドメダル、スピリッツ・オブ・ザ・アワードを受賞するなど品質の評価も高いボトルです。

☑アルコール度数:40%

☑原産国:ドミニカ

 

 

ロン・アブエロ12年

国際的なコンペティションで数々の賞を受賞している実力派のラム酒ロン・アブエロ。

搾りたてのサトウキビジュースを連続式蒸留機で蒸留した原酒と糖蜜を使用したトラディショナル製法の原酒をブレンドして熟成させているのが特徴。

ロン・アブエロの創立100周年を記念したセンチュリアはソレラシステムを用いた30年以上の原酒も含まれた上級品です。

☑アルコール度数:40%

☑原産国:パナマ

 

 

まとめ

スペイン系ラム酒の中でもある程度搾った銘柄を紹介させていただきましたが、まだまだ他のメーカーや他の国が手掛けるボトルがあります。

個人的にラム初心者にはこのスペイン系のボトルをおすすめすることが多く、気に入ってもらえることが多いのでこのセレクトにしました。ここから始めるのが一番というわけではありませんが、他のイギリス系やフランス系のラム酒も交えながら楽しんでみてください。

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