クリスマスの夜に使いやすい世界のカクテルまとめてみました。
クリスマスドリンクは家庭やマーケットで提供されていることが多く、そのレシピも様々です。今回ご紹介するのは家庭やバーで提供しやすいように一杯分量で調節されたものになります。
決められたレシピというものは存在しないので、好きなようにアレンジして造られるとよいでしょう。
トム&ジェリー
アメリカのクリスマスではもっとも親しまれているこのカクテル「トム&ジェリー」
名前の由来は某アニメからではなく、アメリカの伝説のバーテンダー、ジェリー・トーマスが10代の頃考案したカクテルに自身の名前をつけたというのが始まりになります。
似たようなアメリカの冬のカクテルにエッグノッグというものがありますが、こちらは熱湯の代わりに温めたミルクを使うのが一般的です。
レシピ
・ダークラム……30ml
・ブランデー……15ml
・卵……一個
・砂糖……1tsp
・熱湯……適量
・ナツメグ……少々
1.卵黄と卵白に分け、卵黄に砂糖を入れます。
2.卵黄と卵白を別々に泡立てましょう。
3.砂糖が溶けよく泡だったら、卵黄、卵白、ラム、ブランデーを耐熱グラスに入れステア。
4.熱湯を少しずつ注ぎ込みながら、卵が固まらないようにさらにステアしていきます。
5.出来上がったカクテルの上にナツメグを振りかけたら完成です。
グリューワイン
ワイン造りが盛んなヨーロッパと言えば、クリスマスの定番ドリンクはやはりワインを温めたカクテル、グリューワイン。
このカクテルはヨーロッパ全域に広がっているだけあり、その呼び方も各国で様々なものがあります。
グリューワインという呼び方はドイツ語になり、日本では通常ホットワインという和製英語で親しまれています。その他の国、フランスではヴァン・ショーという名前で呼ばれ、イギリスではマルドワイン。北欧ではグロッグという呼び方が一般的です。
各国様々な呼び名があるように、ベースも赤ワインから白ワイン。スパイスやハーブ、使われているフルーツの種類も国によって異なります。
今回は一般的な赤ワインで造られるグリューワインのレシピです。
レシピ
・赤ワイン……1cup
・グランマルニエ……少々
・レモンスライス……1枚
・オレンジスライス……1枚
・シナモンスティック……1本
・クローブ……4個
・ハチミツ……適量
1.始めに小鍋へグランマルニエを注ぎアルコールを飛ばします。
2.そこに赤ワイン、レモンスライス、オレンジスライス、シナモンスティック、クローブ、ハチミツを入れ沸騰させないように注意しながら煮出していきます。
3.ハチミツが完全に溶け、ワインにスパイスの香りが充分に移ったらグラスに注ぎ出来上がり。
※香りを移すために使用したスパイスは取り除きましょう。
プンシュ
ウィーンのクリスマスドリンクと言えばプンシュ。名前の由来は英語のパンチからきています。
ベースとして使われるジュースの種類はリンゴからグレープフルーツ、ブドウ、オレンジとどんなものを使用してもよく、また使われている紅茶もダージリンやアールグレイからハーブティーやフルーツフレーバーティーと幅広いバリエーションを持っているのが特徴です。
アルコールを抜いたノンアルコール・プンシュのことはキンダープンシュと呼ばれています。
レシピ
・紅茶……1/2cup
・リンゴジュース……1/2cup
・ブランデー……30ml
・砂糖……適量
・シナモンスティック……1本
・バニラビーンズ……1本
・グローブ……4個
1.小鍋に紅茶とリンゴジュースを同量入れ、火をつけて砂糖を溶かしていきます。
2.沸々としてきたらシナモンスティック、バニラビーンズ、クローブなどのスパイスを入れて沸騰させないように香りを惹きだします。
3.香りが出てきたらブランデーを入れて、もう一度煮立ってきたらグラスに注いだら出来上がりです。
ホットアップルサイダー
イギリスではクリスマスの時期に飲まれている定番のノンアルコール・ドリンクで、モルドサイダーと呼ばれることもあります。
アップルサイダーと呼ばれる無添加で濾過されていないリンゴジュースを使うのがポイントになり、イギリスの秋から冬にかけてリンゴの収穫時期に造られるのが一般的です。
レシピ
・アップルサイダー……1cup
・オレンジピール……1片
・シナモンスティック……1本
・クローブ……4個
・ナツメグ……少々
1.アップルサイダーを小鍋に入れ沸騰させないように温めていきます。
2.沸々としてきたら、オレンジピール、シナモンスティック、クローブ、ナツメグを加え香りを抽出していきます。
3.煮詰めすぎない程度に温め、香りが移ったらグラスに注いで完成です。
チリヤシ
チリヤシはココナッツミルクをベースにしたプエルトリコ発祥の伝統的なカクテル。クリスマスの夜や大晦日のようなお祝いの席では家族そろって愉しまれています。
家庭で作る場合は、ストーブの上で温めながらチリヤシを作っておき、冷蔵庫で充分に冷やしてから小さなグラスで小分けにしていただくのが一般的です。
今回ご紹介するチリヤシはバーでも使いやすい一杯分量のサイズ。
また、チリヤシに卵を加えるとベネズエラのクリスマスドリンク、ポンチェクレマになります。
レシピ
・ダークラム……45ml
・ココナッツミルク……90ml
・コンデンスミルク……45ml
・バニラエッセンス……少々
・シナモンパウダー……少々
・チョコレート……適量
・ナツメグ……少々
1.ラム、ココナッツミルク、コンデンスミルク、バニラエッセンス、シナモンパウダーをブレンダーにかけ撹拌させます。
2.クラッシュドアイスを固まらないくらいに少し入れ、材料を冷やしていきます。
3.充分にカクテルが冷えたらグラスに移し、チョコレートを削り入れ、ナツメグを振りかけたら完成です。
ホワイトクリスマス
最後に紹介するのは日本生まれのカクテル、ホワイトクリスマス。
クリスマスにぴったりなネーミングもさることながら作者はかの有名な佐藤謙一氏になります。
本来はショートカクテルなのですが、写真が間に合わなかったため、他のカクテルのイメージ画像なので申し訳ありません。
レシピ
・コアントロー……45ml
・レモンジュース……15ml
・生クリーム……15ml
1.すべての材料をシェーカーに入れてシェイクします。
2.生クリームがよく混ざったらロックグラスに注ぎ込みます。
3.ロックグラスにクラッシュドアイスを詰め、ストローを2本添えたら完成です。
まとめ
世界のクリスマスカクテルいかがでしたでしょうか。
やはりクリスマスの時期に造られるものだけあって、キリスト教の普及した地域を中心にしたものが多くなっています。
日本でもクリスマスを愉しむことは一般的な行事になってきているので、クリスマス時期にバーを訪れた際にはぜひチャレンジしてみてください。